青山学院大学~卒業生と大学駅伝2016年度に向けて
2015年度主な卒業生
久保田和真④28分24秒50≪4年:箱1区1位、全4区1位、出3区1位、3年:箱1区2位、全2区3位、1年:箱3区4位、出3区1位≫⇒九電工
小椋裕介④28分27秒73≪4年:箱7区1位、全2区5位、出1区2位、3年:箱7区1位、全4区8位、出1区、2年:箱7区2位、全4区7位、出1区4位、1年:箱7区14位、出1区7位≫⇒ヤクルト
渡辺利典④28分35秒05≪4年:箱10区1位、3年:箱3区5位≫⇒未定
渡邊 心④28分37秒38≪4年:全6区4位、3年:全7区8位≫⇒中国電力
神野大地④28分41秒48≪4年:箱5区2位、全8区8位、3年:箱5区1位、全8区3位、出6区、1年:箱2区6位、全2区6位、出6区4位≫⇒コニカミノルタ
橋本 峻④29分10秒18≪4年:全7区3位、2年:全6区5位≫⇒未定
山村 隼④29分13秒05≪4年:出5区2位、2年:箱4区7位、全7区10位≫⇒NTT西日本
松島良太④29分29秒92⇒中央発條
伊藤弘毅④5千13分48秒38…関東IC5千8位⇒未定
いやぁ、この世代がついに卒業するのですね。何といってもわくわくしてみていたのが、ルーキー時代から駅伝を走っている久保田・小椋選手。小椋選手1区久保田選手3区を務めた出雲駅伝で初めて青山学院大が『優勝』の2文字を手に入れたのですよね。共に箱根出走しました。
その後、紆余曲折しつつ全体的に順調だったのは小椋選手。ほとんどの駅伝に出場、出雲は1区・全日本は4区(最終学年2区)・箱根は7区で完全に固定だったのが印象的。年々強さを増していきましたが、適正ある区間に固定できるのが青学大の強みとなっていきます。彼の起用の仕方が象徴していると思います。主要区間でも走れる彼が箱根7区に添えるのですから本当に他校は恐ろしかったはず。なお、4年生にユニバーハーフで優勝しているのは重要な戦績です。
逆に紆余曲折あったのは、久保田選手。2年生の頃は故障ばかりで精神的にも非常に苦しんでいた時期があったそうですね。ただ、その後監督や主務の声かけ、そして練習メニューの工夫等により、3年全日本で復帰すると、ハイペースの箱根1区2位とかつてのロードの鬼が戻ってきた。4年時は出雲3区全日本4区箱根1区とすべて主要区間を担当。出雲は逆転優勝の立役者となり、箱根は12月の絶不調を直前で回復見せた。そして歴代3位のタイムで走破したのはお見事。これからの走りも応援し続けたいです。
W渡辺選手も有名でしたね。渡辺心選手の方が高校時代は有名、大学での台頭には時間がかかりましたが、最終学年には日本IC1万で入賞するなどスピードが付きました。駅伝には全日本2度出場していますね。箱根で活躍となったのが渡辺利選手。3年時の本人もびっくりの3区出走は大変有名な走り。見事、主要区間で凌いで見せました。その後、1万28分30秒台の力をつけ、4年時10区で区間賞締めとなりました。
他にも何度も名前を聞いた選手は多いですね。橋本選手は下級生の頃は全日本予選で活躍していますね。その全日本には2度出場。箱根はあと一歩届かずも5区の準備をしていたようです。山村選手は各大会1度ずつ出場、4年出雲では相手の主力選手に食らいついて優勝への流れを作りました。松島選手は2年時に1万29分半ばを記録。ただ、中々駅伝へは辿りつけず。伊藤選手は4年生の春に開花。関東ICで入賞した後、5千13分48秒の好記録を出しました。ただ、その後は故障もあり、駅伝には出られませんでした。
そして最後に神野選手。高校は有名な選手ではなかったのですが、走りと表現力で青学にスカウト。2年時からメキメキと力をつけ、出雲ではアンカー、全日本・箱根で2区出走しいずれも区間上位でした。さて、3年です。適性を見出され起用された5区で歴史上最高の走りを披露。一躍、時の人となりました。更に平地halfでも記録を出し、この時はどこまで伸びるのやらと思いました。しかし、その後は故障に苦しみます。2度の疲労骨折、復帰した全日本8区でもキレのない走り。その翌日故障…そんな中でも何とか辿りついた箱根5区は苦しい走りとなりましたがそれでも区間2位。役目を果たしました。もう一度身体を作り直して、マラソンに挑戦していってほしいですね。
2016年度大学駅伝に向けて戦力分析
【在校生1万持ちタイムトップ10】
一色恭志③28分23秒40≪3年:箱2区3位、全1区2位、出6区2位、2年:箱2区3位、全1区6位、出3区、1年:箱1区6位、全1区6位、出3区7位≫
下田裕太②28分33秒77≪2年:箱8区1位、全5区1位、出4区6位≫
中村祐紀②28分34秒67≪2年:箱9区7位、出2区4位≫
田村和希②28分46秒81≪2年:箱4区1位、全3区2位、1年:箱4区1位≫
池田生成③28分51秒31
秋山雄飛③28分58秒93≪3年:箱3区1位、2年:全3区6位≫
茂木亮太③29分00秒67≪1年:全5区12位≫
貞永隆佑②29分02秒52
安藤悠哉③29分03秒25≪2年:箱10区2位≫
田村健人③29分11秒56
上位1万10人平均:1位青学28分50秒6
【他、戦力候補】
村井 駿③29分48秒55≪91回:箱6区2位、90回:箱6区18位≫
内田 翼③29分52秒34
鈴木悠日③30分14秒06
橋詰太慧①30分44秒69
森田歩希①half63分01秒
吉永竜聖②half63分55秒
小野田勇次①≪1年:箱6区1位≫
【新入生】
中村友哉13分56秒81≪都4区22位、IH千五6位≫
永井拓真14分11秒16≪都1区29位、高4区1位≫
鈴木塁人14分12秒31≪都1区16位、高1区12位、国体5千10位、IH千五17位≫
生方敦也14分18秒27≪高4区25位、IH千五7位≫
田辺浩司14分21秒99≪都1区41位、高1区13位≫
花田凌一14分24秒39≪高4区11位≫
竹石尚人14分26秒09≪都1区25位、高1区32位≫
吉田祐也14分26秒75
仲正太郎14分30秒70
花輪瑞貴14分33秒28
上村臣平14分39秒76
【区間オーダーを考えてみる(4区延長、5区短縮したとして)】
下田-一色-森田-秋山-貞永 小野田-田村-池田-安藤-茂木
強力な4年生がいなくなって、さすがに戦力ダウンはしているのだが…それでも来年度も青学中心に大学長距離界は周りそうだなというメンバーとなっている。2区を2年連続67分台で走り、早くからマラソンに取り組んでいる一色選手は勿論楽しみだし、下田・田村・秋山選手の1万28分台&箱根区間賞のメンバーが残っている。彼らは主要区間で勝負する力はあるはずだ。特に下田選手が監督の評価が高いでしょうか。まずはインカレなどでどのような成績になるかチェックですかね。
このほかにも、1月ハーフで62分台を出した池田選手、中学記録保持者がいよいよ覚醒か森田選手、茂木・貞永選手も力を付けてきており、メンバー争いは激化必須。箱根失速した中村選手もリベンジを狙うだろうし、10番手の争いはどこよりもレベルが高いはずだ。また、山下りも村井・小野田選手の2人残っており、ここは大きなアドバンテージがある。
新入生はとびぬけている選手は少ないですが。、安定性では鈴木選手が一番ありそうでしょうか?永井選手も高校4区で区間賞を獲っていますかね。小野田選手のように意外な所から出てくることもあるしどうなるでしょうか。破壊力はさすがに現時点ではまだまだですが、充分に3連覇を狙っていける陣容。これからの選手の伸びが楽しみだ。