第89回箱根駅伝2013の定点別振り返りです。
続いて復路のエース区間9区。その舞台らしく、駒大・上野、山学・牧野選手など4年生が終盤に力強い走りをしていたのが印象的でした
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権太坂7.8㎞
○数字は総合順位、[]数字は通過順位3位矢野(日体)23分10秒①(2分58秒2)5位服部(東洋)23分15秒②3:174位松井(明大)23分14秒③3:5513位田中(早大)23分48秒④6:15
1位上野(駒大)22分44秒⑤6:34(2分54秒8)
2位山川(帝京)22分59秒⑥6:34(2分56秒8)
7位松村(順大)23分27秒⑦8:54(3分00秒4)
14位松田(法大)23分57秒⑧8:54(3分04秒2)
12位横山(青学)23分41秒⑨9:34(3分02秒2)15位鈴木(神大)24分02秒⑯20:52[10]11:04相場(中大)24分02秒[10]11:048位室田(中学)23分30秒⑩12:09[12]12:09
6位菊池(選抜)23分21秒⑪12:26[13]12:26
16位鮫島(國學)24分17秒⑭16:15[14]13:27(3分06秒8)
18位稲田(大東)24分19秒⑫13:27[14]13:27
石橋(城西)24分04秒[14]13:2710位牧野(山学)23分35秒⑬13:48[17]13:48
9位田村(日大)23分33秒⑮18:24[18]14:08
10位青木(農大)23分35秒⑰23:38[19]14:29
16位平迫(上武)24分17秒⑱25:07[20]17:20
トップの3年生3本柱の日体・矢野選手、追う東洋と明大は大抜擢の服部選手と松井選手。上位3チームは秒差でほとんど変わっていない。飛ばしているのは駒大・上野選手。7区8区でもたついた駒大。せめて復路優勝と飛ばして、帝京・山川選手を抜く。
ただ、山川選手もハーフ62分台の選手で負けじと喰らいつき、この間ワンツー。既に早大・田中選手が眼前に迫っている。後ろでは順大・松村選手が法大・松田選手を捕らえている
シード争いは11位選抜・菊地選手が、10位中学・室田選手より早い入りで、ここは100m程の差に追い上げている。逆に先ほど11位に迫っていた大東・稲田選手はなんと一番遅い入りでシードといきなり1分差。國學・鮫島と城西・石橋選手に追いつかれています。
そこから20秒前後で山学・牧野、日大・田村、農大・青木選手と点々としているが少し詰まった感があり、細かな順位変動を予感させた。
横浜駅14.7㎞-権太坂7.8km=6.9km
4位矢野(日体)20分26秒①2位服部(東洋)20分24秒②3:15
3位松井(明大)20分25秒③3:541位上野(駒大)20分19秒④6:27(2分56秒7)
8位田中(早大)20分51秒⑤6:40(3分01秒3)
15位山川(帝京)20分57秒⑥7:058位松田(法大)20分51秒⑦9:19
8位松村(順大)20分51秒⑦9:1916位横山(青学)21分06秒⑨10:14(3分03秒5)17位鈴木(神大)21分16秒⑯21:42[10]11:54相場(中大)21分16秒[10]11:546位室田(中学)20分36秒⑩12:19[12]12:19
7位菊池(選抜)20分46秒⑪12:46[13]12:46
5位牧野(山学)20分34秒⑫13:56[14]13:56(2分58秒8)
12位稲田(大東)20分55秒⑬13:56[14]13:56
12位鮫島(國學)20分55秒⑭16:44[14]13:56石橋(城西)20分55秒[14]13:56
12位田村(日大)20分55秒⑮18:53[18]14:37
8位青木(農大)20分51秒⑰24:03[19]14:54
18位平迫(上武)21分27秒⑱26:05[20]18:18(3分06秒5)
上位3チームはこう着状態。その中で1年生の服部選手の堂々とした走りが光っています。動きがあったのは4位争い。駒大・上野選手の勢いは止まらずに追走し早大・田中選手を捉え4位へ。その前に帝京・山川選手が息切れして6位後退。いつもと違う雰囲気だ。
また10位中学・室田選手が先程よりじわりペースアップ。11位選抜・菊地選手を突き放しにかかる。前方、ペースが上がっていない中大・相場、神大・鈴木選手の姿も視界に入っているか。
後ろは大東・稲田選手らの集団に山学・牧野選手が追いつき4人の争い。牧野選手の方が元気な感じだ。他、最下位の上武・平迫選手がトップとの差が18分以上になり、繰上げの心配が出てきた。
生麦20.2㎞-横浜駅14.7km=5.5km3位矢野(日体)17分56秒①
4位服部(東洋)18分00秒②3:1917位松井(明大)18分56秒③4:54(3分26秒5)2位上野(駒大)17分51秒④6:2212位田中(早大)18分31秒⑤7:15(3分22秒0)10位山川(帝京)18分18秒⑥7:278位松村(順大)18分16秒⑦9:3918位松田(法大)18分57秒⑧10:205位横山(青学)18分04秒⑨10:226位鈴木(神大)18分10秒⑯21:56[10]12:08(3分18秒2)8位室田(中学)18分16秒⑩12:39[11]12:39相場(中大)18分57秒[12]12:5513位菊池(選抜)18分32秒⑪13:22[13]13:221位牧野(山学)17分50秒⑫13:50[14]13:50(3分14秒5)
石橋(城西)17分50秒[14]13:50
15位鮫島(國學)18分42秒⑭17:30[16]14:42
15位稲田(大東)18分42秒⑬14:42[16]14:42
7位青木(農大)18分15秒⑰24:14[18]15:05
11位田村(日大)18分24秒⑮19:21[18]15:05
14位平迫(上武)18分39秒⑱26:48[20]19:01
こう着状態だったトップ3に動きが。日体・矢野選手と同じペースで走り続けている東洋・服部選手もかなり表情がきつそうになってきていた。さらに3位明大・松井選手が急失速。リアルタイムで定点チェックしたときにいきなり東洋・服部選手から1分半離れてあれ?と思ったところだ。
またこの定点間の上位の面子は区間順位とは違ってきました。前回区間4位だった青学・横山選手が浮上。順大・松村選手についていったツケかこの間苦しい走りになった法大・松田選手の背後へ。19番目走行だった農大・青木選手が、日大の実力・田村選手に追いつく健闘。注目は神大・鈴木選手。前回の中継所直前の転倒の悪夢を振り払うかのごとく、ここで力を爆発。力強い走りが続く。
しかし、この間トップのタイムは彼らではない。区間賞ほぼ手中の駒大・上野選手でもない。山学・牧野選手が懸命の走りでシードラインを追いかけている。10位中学・室田選手との差はまだ1分以上あるが、疲れが見え始めている選抜・菊池選手との差はつめてきている。逆にこの間にその牧野選手に1分近く離された大東大はシード権が苦しくなってきた。
鶴見23.2㎞-生麦20.2㎞=3.0km
1位矢野(日体)8分54秒①(2分58秒0)13位服部(東洋)9分23秒②3:48(3分07秒7)
2位上野(駒大)8分56秒③6:2410位田中(早大)9分19秒④7:40(3分06秒3)16位山川(帝京)9分34秒⑤8:07(3分11秒3)18位松井(明大)13分04秒⑥8:54(4分21秒3)7位松村(順大)9分11秒⑦9:56(3分03秒7)
3位横山(青学)9分02秒⑧10:30(3分00秒7)8位松田(法大)9分12秒⑨10:385位鈴木(神大)9分08秒⑯22:10[10]12:2212位室田(中学)9分22秒⑩13:07[11]13:079位菊池(選抜)9分16秒⑪13:44[12]13:44相場(中大)9分46秒[13]13:47(3分15秒3)
4位牧野(山学)9分05秒⑫14:01[14]14:01
石橋(城西)9分14秒[15]14:1014位鮫島(國學)9分31秒⑭18:07[16]15:19
6位青木(農大)9分09秒⑰24:29[17]15:20
15位稲田(大東)9分32秒⑬15:20[17]15:20
17位田村(日大)9分36秒⑮20:03[19]15:47
10位平迫(上武)9分19秒⑱27:13[20]19:26
磐石の走りを見せた日体・矢野選手がトップで襷リレー。最後のポイントはトップのタイムで走破。役目を果たした。そういえば全日本も最後猛烈に前のチームを追い上げていたが、終盤の追い上げが得意なランナーだ。2位東洋・服部選手はラスト力尽きたが、1年生にして9区区間3位は立派な成績だろう。
心配なのは明大・松井選手。駒大、早大、帝京と立て続けに交わされたが、それは問題ではない。とにかく襷を鶴見中継所へ。止まりそうになった残り500m付近の上り坂をパス(こんな所に起伏あったの知らなかった)、最後の直線で完全に蛇行が始まったが大事には至らなかった。復路に入って攻め続けた明大だったが、落とし穴が待っていたようだ。
その後、7位順大・松村選手、8位青学・横山選手、9位法大・松田選手が襷リレー。このへんはまだ僅差である。次にやってきたのは神大・鈴木選手。終盤になるにつれ足取りがむしろ良くなったくらいの走り、しっかりとリベンジを果たした。
さてシード争い。中学・室田選手が最後伸び切らなかった事もあり、11位選抜・菊池選手は37秒、中大・相場選手を挟んで、12位山学・牧野選手が54秒差。残り23.1kmでの逆転の可能性はまだ残って理宇形だ。
下位では農大・青木選手が落ちてきた大東・稲田選手に追いつく健闘ぶり。ずっと区間二桁だった農大だが初めて好走区間が出た。最後尾の上武大は、前回定点でトップとの差19分オーバー。日体・矢野選手が最後トップのタイムということできわどいかと思われたが、平迫選手も最後定点間10番。復路一斉スタート以外での繰上げスタート無しで何よりだった。
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