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2016年度の大学駅伝シーズン~日本体育大学

 GW初日帰省しました。リフレッシュできればいいのですが、一昔前のPCの動作の悪さに意外とストレスフルになりつつあります(笑)
今日は日本体育大学です。

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 とにかく秋になってから、記録会で好記録が続出していた印象ですね。5千でも1万でもハーフでも多くの選手が自己ベストをマークして、チーム平均タイムがかなりあがって選手層が厚くなったぁと思ってみていました。
出雲駅伝6位
1区(8.0㎞) 1位小松①23:23(1) 4区(6.2㎞) 7位室伏②17:52(6)
2区(5.8㎞) 5位宮崎②17:19(4) 5区(6.4㎞) 4位吉田③18:06(5)
3区(8.5㎞) 8位富安③25:24(8) 6区(10.2㎞) 6位小野木④30:38(6)
 出雲駅伝はサプライズがありましたね。1区は大集団から残り1㎞から一気にペースが上がる展開になりましたが、残り300m程から抜け出したのが小松選手。確かに1500mや5千から頭角を現した選手でスピード型のイメージでしたが、かなりの有力ランナーが揃っている中、インパクトのある走りを見せました。残りは少しずつ順位は下がりましたが、初出場の2区宮崎選手や5区吉田選手が区間5位以内の走りを見せて、総合6位にとどまりました。
全日本大学駅伝13位
1区(14.6㎞) 13位富安③44:30(13) 5区(11.6㎞) 19位宮崎②36:39(11)
2区(13.2㎞) 6位小松④38:45(8) 6区(12.3㎞) 11位室伏②36:54(11)
3区(9.5㎞) 7位辻野③27:58(7) 7区(11.9㎞) 1位小町③34:54(11)
4区(14.0㎞) 14位吉田③42:36(9) 8区(19.7㎞) 15位小野木④61:35(13)
 逆に全日本は失敗レースでした。1区に抜擢された富安選手が区間13位と出遅れます。2区小松選手と3区辻野選手が頑張って7位まで浮上したもののここからは苦しかった。もう上位を目指し続けるために、序盤から突っ込んでいくという展開を繰り返します。レース前の指示を忠実に守った故もありますかね。そんな中、7区小町選手が区間賞。故障明けでしたが、直前の記録会で1万28分台を出していた勢いがそのまま出ましたかね。全体的には総合13位と総合力チームの怖さが出てしまった展開でした。
箱根駅伝7位
1区(21.3㎞) 13位小松④64:32(13) 6区(20.8㎞) 1位秋山④58:01(7)
2区(23.2㎞) 18位小町③70:40(17) 7区(21.3㎞) 2位城越③64:45(5)
3区(21.4㎞) 4位吉田③64:07(15) 8区(21.4㎞) 12位中川①67:57(6)
4区(20.9㎞) 10位富安③66:06(12) 9区(23.1㎞) 14位室伏②73:26(9)
5区(20.8㎞) 9位辻野③75:04(13) 10区(23.0㎞) 2位小野木④71:01(7)
 上尾ハーフで小松選手が62分01秒とかなりの好記録、その他の選手も63分前後に固まって好調ぶりを伺わせていましたが、そこまでは簡単にいかなかった。1区小松選手がやや出遅れる展開。少し故障などもあって調整不足だったようだ。2区起用の小町選手も後ろから追い付いてきた留学生にペースを狂わされたこともあり失速。前哨戦で区間賞を獲った2人を終えた時点で総合17位と苦しい立ち上がりになった。
 ここから日体大は立ち直る。いくつかポイントがあったが、まずは3区吉田選手。序盤から追いかけたい所だが、スローペース。途中から追い付いてきた山学大と競り合う形でペースアップ、最終的には区間4位の快走。悪い流れを一気に変えた。続く富安・辻野選手は多くのチームと交錯しながらも総合10位が見える位置でレースを続けた。
 そして、日体大は復路の出足に秘密兵器をさく裂させる。前回の箱根で本人もびっくりの区間記録を打ち立てた秋山選手が満を持して控えていた。最初の登りの部分から前を走る選手を次々に捉えていくのは昨年とほぼ同じ展開か。最初はややバタついていたが中盤からフォームが安定。終盤に自信の区間記録を上回り始めた。最終的には58分01秒!8秒更新した。一時はプレッシャーで苦しんだこともあった中、重みのある8秒だ。
 気づけば、総合7位へ。一気に6つあがったことになる。これを7区城越選手が継続、区間賞と秒差の区間2位の好走でこの時点で総合5位へ。目標の上位争いにしっかりと手が届いた。ただ、8区9区の下級生が苦戦し総合9位へ。シード権のラインが後ろにちらつく中、アンカー主将の小野木選手がやってくれる。東海大の主将と競り合いながらペースを作ると、終盤更にペースアップ。区間2位の快走!とても真面目な性格、状態は決してよくなかったそうですが、見事な集中力でした。

 快走もあり脆さもありというところでしたが、最終的にまとまったのは良かったですね。出雲・全日本・箱根それぞれ1つずつ区間賞を獲得し存在感を示していましたね。再び強豪校への第一歩は踏み出せたのではないでしょうか。全体的には繋ぎ区間が主要区間より良い区間順位になっていたので、エースクラスの選手の台頭を待ちたい所です。

コメント

  1. たけぽっぽ より:

    日体大は一見選手層が厚そうに戦前はみていましたが、結果をみれば、秋山選手の区間新がなければ、シード権争いに完全に巻き込まれていたと感じています。
    今年は小町、吉田、冨安、辻野、城越、中川、室伏と選手はいるものの、駅伝の流れをガラリと変えられる選手がいないだけに、どこかで躓いたらシード争いに巻き込まれる危険性は非常に高いと思います。
    まずは関東インカレから積極的に勝負をしながら、新戦力の台頭を注目していきます。

  2. TAK INABA より:

    日体大はなんとなく秋山選手がいたからこそのシードだったと思います。今年に関しては、ここ数年で遅れている往路をなんとかしないとけっこう苦しくなる気がします。

  3. hakonankit より:

    >たけぽっぽさん
    強いて言えば繋ぎ区間ならある程度流れを作れるかもしれません。ただ、現状ではまだ上位候補とは言えないかなと思います。まずは関東ICと全日本予選の戦いぶりに注目です。

  4. hakonankit より:

    > TAK INABAさん
    確かに、現状では山下りという特殊区間が挽回できる区間があったから、というのは否めないですかね。序盤からしっかり上積みしていけるようにしたいです。